『前前前世』を完璧に歌いこなすための18のポイント

目次

Aメロ1

Aメロ2

Bメロ1

Bメロ2

サビ1

サビ2

全体

『君の名は。』の劇中音楽のひとつ、RADWIMPSの『前前前世』をオリジナルのボーカルに忠実に歌う方法を解説する歌い方講座です。この通りに歌えば、難しいこの歌を上手く歌うことができる、というか、本家っぽく聞こえるようになるというコツを紹介します。カラオケの練習などに役立ててみてください。ちなみに、注意深く聴けば分かることしか書いてありませんので、喉の使い方などを知りたい人には役に立ちません。

見出しの下の数字は、見出しのパートの小節番号となります。その下に縦線で区切られている平仮名で書かれた歌詞に対応しています。等幅フォントでレイアウトが整うように記述されています。レイアウト崩れてしまう方、ごめんなさい。テキストエディタなどにコピペするなど工夫して見てもらえると幸いです。

メロディーを各パートに分割して（Aメロ1、Aメロ2…）、パート毎の歌詞を記載しているので、歌詞の並びは歌の中の順序とは異なっています。歌い方の解説は、基本的には該当パートの平仮名で書かれた歌詞の文字色が赤や青になっている箇所に対応しています。赤はメロディー、音程に関するポイント、青が譜割りやグルーヴに関するポイントを表しています。

前前前世 (movie ver.) RADWIMPS MV

Aメロ1

０　　１　　　　　　２　　　　　　　３
やっ｜とーーめをー｜　さまーしーた｜かーい
　お｜そーいよとー｜　おこーるーき｜みー
　　｜どーっからー｜　はなーすーか｜なー
　　｜なーんおくー｜なんこーおーね｜んー

１小節目のメロディーは１回目のみ音程が下がりません（「眼を」）。

この曲は全体的に淡々と歌われていますが、このパート（Aメロ1）と次のパート（Aメロ2）のみ少し情感を乗せてみてください。あくまでも「少しだけ」です。音数が少なく、ボーカルが際立つ箇所です。

Aメロ2

０　　　　１　　　　　　　　２　　　　　　　　３
そーれー｜なのになぜめもあ｜わせやしないんだ｜ーい
こーれー｜でもやれるだけと｜ばしてきたんだよ｜おー
こーこー｜ろがからだをおい｜こしてきたんだよ｜おー
きーみー｜がねむっていたあ｜いだのすとーりい｜ー
ぶーんー｜のものがたりをか｜たりにきたんだよ｜おー
けーどー｜いざそのすがたこ｜のめにうつすーと｜おー

１小節目の後半のメロディーが、１回目のみ下がります（「眼も」）。

１小節目のメロディーの真ん中あたりは、３回目のみ上がりません（「身体を」）。

２小節目と３小節目にまたがるメロディー、１回目と４回目はそれぞれ他と異なるので要確認、譜割りも異なっています（「だい」、「ストーリー」）。

Bメロ1

　１　　　　　　　　２　　　　　　　　　３　　　　４
｜きみのかみやひと｜みだ　けでむねがい｜たーいよ｜ー
｜おなじときをすい｜こん　ではなしたく｜なーいよ｜ー
｜きみもしらぬきみ｜とじゃれてたわむれ｜たーいよ｜ー
｜きみのきえぬいた｜みま　であいしてみ｜たーいよ｜ー

２小節目最後のメロディーは、１回目のみ上がりません（「がい」）。

ちなみに、３、４小節目の「たーいよー」や「なーいよー」は、「たーひよー」や「なーひよー」に聴こえます。

Bメロ2

０　　１　　　　　　　　２　　　　　　　３　　　　　　　　４　　　　５　　　６
はる｜かーむかーしかー｜ーーあーら　し｜るーそのーこえー｜にー
　う｜まーれてーはじー｜ーーめーて　　｜なーーーーーあに｜をーーい｜えーば｜いー
　　｜ぎんがなんこぶー｜ーんかーの　は｜てーにでーあえー｜たー
　そ｜のーてをーこわー｜ーーさーず　　｜どーーーーーおに｜ぎーった｜なーら｜いー

１小節目と２小節目のメロディーは、すべての回で異なっているので、それぞれ異なるメロディーで歌ってください。

３小節目の２回目と４回目についてですが、長い音（「なー」、「どー」）の末尾を８分音符分下げます。２回目を例に取ると、「なーにをーいえーばいー」ではなく、「なーあにをーいえーばいー」となります（フォールというやつですね）。４小節目はこのようにはしません。これも２回目を例に取ると、「をーおい」ではなく、「をーーい」となります（フォールは使いません）。

ちなみに、０，１，２小節目は、気持ち吐息混じりに歌います。あくまでも気持ちだけ。

サビ1

０　　　１　　　　　　　　２　　　　　　　　３　　　　　　　　４
きみの｜ぜんぜんぜんせか｜らぼくはーきみを｜さがしはじめたよ｜ー
きみが｜ぜんぜんぜんぶな｜くなってーちりぢ｜りーになったって｜ー
きみの｜ぜんぜんぜんせか｜らぼくはーきみを｜さがしはじめたよ｜ー
そんな｜かくめいぜんやの｜ーぼくらをだれが｜とめるとゆんだろ｜ー
　　　｜ぜんぜんぜんせか｜らぼくはーきみを｜さがしはじめたよ｜ー
きみが｜ぜんぜんぜんぶな｜くなってーちりぢ｜りーになったって｜ー

３小節目の「探しはじめたよ」という歌詞ですが、「し」の母音は強調せず、子音を保つように歌います。同じように、「革命」や「僕は」や「なくなって」の「く」の母音も強調せず、グルーヴを作ってください。

同じく３小節目の「いうんだろう」という歌詞は、「ゆうんだろー」ではなく「ゆんだろー」と歌います。

５回目は長い間奏の後に位置する箇所ですが、直前に無音の時間があるので、入りのタイミングが少し難しいと感じる人もいるかと思います。ここには２分音符１つ分の休止が挟まっています。休止の前に「ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダ」という等間隔のリズム（４分音符の三連符が２つ）が刻まれています。４分音符の三連符１つで２分音符１つと同じ長さなので、その後の休止の長さは三連符１つと同じ長さになります。あとはリズムのとり方を工夫してみてください（「ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダ」の後に頭のなかで「ダ・ダ・ダ」を加えるとか、２分音符でリズムを取って、最初の「ダ」からはじめて２分音符を３つ「タン、タン、タン」と空で打つとか）。

サビ2

０　　　　　　１　　　　　　　　　　２　　　　　　　　３　　　　　　　　４
　そのぶきい｜っちょなわらいかた　｜ーをめがけてやっ｜てーきたんだーよ｜ー
　もうまよわ｜ーな　いまたいちか　｜ーらさがしはじめ｜ーるさー
むしろーぜろ｜ーか　らまたーうちゅ｜ーをはじめてみよ｜ーおかー
　そのさわが｜ーし　いこえとなみ　｜ーだをめがけやっ｜てーきたんだーよ｜ー
　もうまよわ｜ーな　いきみのはあ　｜ーとにはたをたて｜ーるよー
きみはーぼく｜ーか　らあきらめか　｜ーたをうばいとお｜ったのー
　そのぶきい｜っちょなわらいかた　｜ーをめがけてやっ｜てーきたんだーよ｜ー
　もうまよわ｜ーな　いまたいちか　｜ーらさがしはじめ｜ーるさー
　なんこうね｜んで　もこのうたを　｜ーーくちずさみな｜ーがらー